6-16-2

私が...私がそいつを一度生かしてみせます...!

倭式の妓楼から逃げ出すクァンヒョンとチニョン、チャボンと淑徽{スッキ}王女。チンピラたちが追いかけてくるが薬屋に隠れてこれを巻く。
一安心してクァンヒョンはなんであんな店に両班のお嬢様が出入りしたのかと説教をする。頭にきた王女が自分は王女(姫)であると打ち明けても、クァンヒョンは「そっちが王女とお付きの下女なら、こっちは領議政{ヨンイジョン}の息子と左議政{チャイジョン}の子だ」と言って取り合わない。そこへ薬屋の主人が呼びに来て怪我をした犬を診て欲しいとクァンヒョンとチャボンを連れていく。後をつける王女とチニョン。

けんかで首に大怪我をした犬の治療をするクァンヒョン。王女とチニョンは遠巻きにその様子を見ていたが二人を探しに来た護衛の武官らに見つかり宮殿に戻る。
治療が終わってクァンヒョンは飼い主に感染症の危険があるから毎日朝晩に消毒薬を与えるよう指示する。夜も遅くなったのでクァンヒョンとチャボンは宿に泊まる。
クァンヒョンに"下女"と言われたことを思い出して腹をたてるチニョン。王女は誰かお付きの者を呼ぶ...

翌朝、チニョンはミョンファンに自分が清国へ医術の留学をしたのは恵民署{ヘミンソ}へ行くためだと言い、ミョンファンはため息をつく。
恵民署では多くの患者が治療を受けている。首医女のインジュが診ている患者が医女でなく医官に治療して欲しいと騒いていると回診中だった恵民署提調{ヘミンソチェジョ}のコ・ジュマンが来て「お前は最近都に来たようだな。彼女は恵民署の鍼の鬼と言われ、彼女に治療してもらうためにあんなに大勢の人が並んでいるのだぞ」と言うと患者は驚く。
インジュはコ・ジュマンからチニョンが恵民署で働くと聞き、彼女が並外れた医術を持っているのは聞いているがここは両班のお嬢様の来るところじゃないと反対する。

王女は内禁衛将{ネグミジャン}を呼んで命を下す。薬を受け取りに来たクァンヒョンは昨日のチンピラたちが兵士に連行されていくのを見る。普通官軍は異人を逮捕しないのにと不思議に思ったが宿に戻ると兵士らがおりチャボンと一緒に捕らえられる。
連行されながらチャボンはこの兵士らは内禁衛{ネグミ}の者だと気づき、自分たちが宮殿に連れてこられたことにおののく。
座らされた場所には拷問の道具が用意されておりチャボンは更におののき、クァンヒョンはなぜ宮殿に連れてこられたのかと騒くと、着飾った王女が現われ「お前たちが領議政の息子と左議政の子か」と聞く。本当に王女だと知った二人は必死に許しを乞うが、王女は自分の猫を生かすことができない場合は死を免れないという。
猫の具合を診たクァンヒョンが白湯を持ってきて欲しいというので4日間何も食べたり飲んだりしないのになぜと思う王女だが、猫が白湯を飲み始めると大いに喜ぶ。猫は王女が与えるお菓子のせいで虫歯になり歯を治療すればまた食べられるようになるという。

チニョンは恵民署を訪れるが、移動中のインジュは彼女を見かけると避けてしまう。それでもチニョンはインジュを呼び止め挨拶をするがインジュは困った顔をする。
チニョンはインジュになぜ恵民署で働けないのか教えて欲しいと聞く。インジュは「貴女が両班だからというのではなく、ここにいる医女は厳しい修練を経て見習いから試験に合格し何千もの患者を治療してきました。経験もない貴女に何ができるのですか。貴女がコネでここへ来るのなら私は去るでしょう」と答える。チニョンも「特別扱いせず他の医女と同様にしてください」と頼むが、「それなら都城の診療所へ行ってください」とインジュは立ち去る。
チニョンは子供の頃恵民署に行った時にソンハを治療した医女(インジュ)がいるのを見つけて感激し、それ以来彼女の下で働くことを夢見ているのだった...

猫の治療が終って宮殿の外に出たクァンヒョンとチャボンに対し清国に献上する馬とともにキベが宮殿に入ろうとしていた。二人はキベを見つけると馬が肺風*1にかかっているという(どうやら牧場に来る前からかかっていた模様)。馬は司僕寺{サボクシ}で馬医たちが治療に当たるが暴れてうまくいかない。
翌日、早朝から重臣たちは顯宗{ヒョンジョン}に謁見し、顯宗は「たかが馬一頭に大騒ぎするな」と言うが、チョン・ソンジョは「殿下はかつて清国の援軍の要請を断っており、たかが馬一頭でも清国はそれにつけこんで何をしてくるかわかりません」とたしなめる。
謁見が終ってチョン・ソンジョはミョンファンに「司僕寺は内医院{ネイウォン}の管轄だな。ならお前が対処しろ」と命じる。

キベは投獄され、クァンヒョンは司僕寺で馬は牧場に来る前から肺がおかしかったのになぜキベの責任なのかと詰め寄るが、司僕寺の馬医にお前たちの世話が悪かったくせに俺たちのせいにするのかと司僕寺から追い出される。
クァンヒョンはキベと馬を生かすための治療方法を探すが、チャボンに司僕寺にいる馬を俺たちがどうやって診るのだと言われ呆然とする。
そこへ以前治療した犬の飼い主が犬の様子がおかしいので診て欲しいとやって来る。犬を診たクァンヒョンは犬のために消毒薬を買う金は使えないという飼い主に対し犬は重い感染症で麻酔鍼を打って安楽死させると告げる。

翌日チニョンは王女を訪ねると王女は元気になった猫と戯れていた。チニョンは王女からあの男が治療してくれたと聞いて驚き、さらに男が"ペク・クァンヒョン"と名乗ったと聞くとさらに驚く。
ミョンファンは清国からの特使が3日後に到着するのでそれまでに何とかしろと司僕寺の馬医に命じるが、自ら馬を確かめに司僕寺へ向かう。
クァンヒョンはキベのいる牢屋に行くが、キベは自分が処刑されることを悟っていた。その帰りに犬の飼い主が駆けつけ安楽死させたはずの犬が生きていると言う。クァンヒョンは元気になった犬を見てあることを思いつく...

司僕寺では馬を診たミョンファンが、動物には薬が必要なのになぜ鍼を使うのかと馬医たちを叱りつける。また温泉での治療を提案する馬医にそんな悠長なことはできないと拒絶し、役に立たない馬医たちを捕らえキベを処刑しようとする。
そこへクァンヒョンが現われ、自分が特使が到着するまでの4日間で馬を治すので処分は待って欲しいと申し出る。ミョンファンが「牧場の馬医で賤民のお前の命は20両の価値しかないが、あの馬は300両の価値がある。もし馬が死んだら馬にも劣るお前の命はないが、それでもやるのだな」と聞くと、やらせてほしいと頼むクァンヒョン...

放送日
○韓国MBCでの放送:2012/10/16
○衛生劇場での初回放送:2013/3/14
○NHK-プレミアムでの放送:2013/8/11

関連ページ

馬医第1話「消せない過去」 馬医第2話「いざ都へ」 馬医第3話「出会いと別れ」 馬医第4話「新しき人生」 馬医第5話「運命の再会」 馬医第6話「命懸けの試練」 馬医第7話「渦巻く妬み」 馬医第8話「ひとときの安らぎ」 馬医第9話「謎の疫病」 馬医第10話「信頼の芽生え」 馬医第11話「波紋を呼ぶ鍼(はり)」 馬医第12話「訪れた転機」 馬医第13話「面影を重ねて」 馬医第14話「絶体絶命」 馬医第15話「医師への第一歩」 馬医第16話「思わぬ告白」 馬医第17話「越えられぬ身分」 馬医第18話「診断の行方」 馬医第19話「窮地 再び」 馬医第20話「心の帆」 馬医第21話「切ない想(おも)い」 馬医第22話「仕組まれた罠(わな)」 馬医第23話「初の外科手術」 馬医第24話「蘇(よみがえ)る過去」 馬医第25話「恩師を襲う病魔」 馬医第26話「驚きの真実」 馬医第27話「果たされた約束」 馬医第28話「執拗(しつよう)な魔の手」 馬医第29話「恩人との再会」 馬医第30話「異国の地で」 馬医第31話「消せぬ恋心」 馬医第32話「意外な結末」 馬医第33話「治療の褒美」 馬医第34話「反撃の始まり」 馬医第35話「驚愕(きょうがく)の外科手術」 馬医第36話「明かされる素性」 馬医第37話「遺志を継いで」 馬医第38話「新たなる敵」 馬医第39話「治療の限界」 馬医第40話「王女の危機」 馬医第41話「忍び寄る陰謀」 馬医第42話「崩れ始めた威光」 馬医第43話「宿命の対決へ」 馬医第44話「非情な真実」 馬医第45話「覚悟の告白」 馬医第46話「父への想(おも)い」 馬医第47話「悲しき終焉(しゅうえん)」 馬医第48話「愛の行方」 馬医第49話「王の主治医」 馬医第50話(最終回)「そして新しき道へ」