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    Le > 8月23日から十日間ほど、イギリスに行っていました。あれがイギリスでは普通なのか、8月24日夕、ヒースロー空港に降り立ったとき、思わずサブイッ、という言葉が口を突いて出ました。
    > 以降十日間、何の気遣いも必要とせず、お互いのうっかり加減を相互に補填しあえるという、私にとってこれ以上ない組み合わせの友人、ホンダ氏と、ロンドン・エディンバラ間をバス、鉄道、レンタカーを利用した往復の旅をしてきました。二人とも些少の仕事めいた予定はあったものの、基本的には普段の憂さを晴らし、新しい見聞を広めるというとても贅沢な旅をさせていただいてきました。
    > まずはロンドンからエディンバラまでの九時間のバスの旅。一瞬たりとも見苦しいというような光景を眼にすることはありませんでした。日本は美しい国だと素直に思っている方は、イギリスばかりでなく、ヨーロッパのどんな国でもいいから一度このような旅をしてみるべきです。ロンドンからエディンバラまでの九時間、どこまでも続く延びやかな草原を、たった数平方メートルでぶち壊しにする無粋この上ない看板など、一枚として眼にすることはありませんでした。
    > それにしてもエディンバラは見事な都市でした。たとえば京都という都市の伝統美をほめそやすには、多分に眼を瞑らなければならない箇所なり部分を多く含むという暗黙の了解が必要となります。ところがエディンバラでは、そんな必要など微塵もなく、しかもすべてが現代的都市文脈のなかを易々と生き延びているのです。
    > イギリス人の持つ伝統や都市環境、自然美に対する保全の意識の、そのかけらでもあれば、日本という国は見違えるようになるのではないでしょうか。
    > とはいえ、ビートルズやパンクを生んだ国のこと、上に延べたような、ある意味で抑圧的にもなるシステムに対して、若者たちの欲望が破壊的な衝動を持って現れてくるのもイギリスという国であります。そういう気配も、たとえばニューキャッスルという地方都市に住む人たちの行動や佇まいに感じない訳でもありませんでした。でもそれが発現してくるときには、当人たちが望むと望まざるを関わらず、必ず世界の若者に受け入れられる文化的普遍性というものを帯びているというのがこれまでのイギリスの現代文化の特性でありました。
    > たとえば、これは若者文化に限ることではないのかもしれえないのですが、ロンドンからのバスの車中からiPadで予約したエディンバラのホテルは、後から見なおすと、その売り物としてゲイフレンドリーという言葉が含まれていました。ホンダ氏と私が別々のシングル・ルームを予約していたとはいえ、現地に着くまではいささかヒヤヒヤした予測を持たざるを得ませんでした。だがそんな予測を持ったことが恥ずかしくなるほど、何の変哲もない普通のホテルでした。
    > こと伝統文化や自然環境の保全ということに関しては、頑固この上ない保守性を発揮している国ではありますが、個々の人間の持つ尊厳ということに関しては、この日本より遥かに先を行く国だったのだと思い知らされたのでした。
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