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    Le > 一昨日から自炊生活を始めました。
    > 建築雑誌というのは、さまざまな貴重なデータを網羅しているということもあり、その資料的価値はどうしても捨て難く、増えていく書棚の処理に困りあぐねていたところでした。そこで。
    > 欠番は多くあれど、我が事務所にあるおそらく千冊は下らないであろう半世紀以上も前に発行されたいろんな専門誌から順番に手料理にかけ、さまざまな試行錯誤の挙げ句、余分な広告のページなどを削除しながらの作業で、一冊につき30分ほどで料理できるようになりました。
    > 25年ほど前、初めて手に入れた中古で8万円ほどしたスキャナーは、A5版の紙一枚を4bitカラーで読み取るだけで45分ほどかかったのですが、それが今では24bitA4版両面の読み取りが30秒ほどで済むようになりました。それでも全部終えるまでには一ヶ月ほどはかかるのだろうと覚悟しています。その暁には、おそらく2トンほどはあったと思われる雑誌が忽然と部屋から消え、専用のiPad一枚に納まってしまうことになるはずです。
    > 本邦初の超高層、霞ヶ関ビルの建設過程やその構造解析が大々的に詳述された号(今も続く同じ雑誌の今月号では今度はクサイツリーならぬスカイツリーで持ちきりなのでしょうが)、あるいは今となってはどこの途上国のデザインだったのかといった感慨を呼び起こす建物などを懐かしくも瞥見しながら作業を続けるにつけ、(クサイツリーがなければ)我々も随分遠くに来たもんだ、といった思いがしたこときりだったのです。
    > こういった単純作業の繰り返しは、好転暗転を繰り替えす私の鬱にはうってつけの作業であるのでしょう。とりわけ電子データ化(何重にもbackupはとっています)した後の無用となった分厚い紙束をシュレッダー(一度にA4で15枚ほどの処理能力)で粉砕するときの快感は、実に何ごとにも替え難いものです。これまでに私が購入した電化製品のなかで最も満足度の高いのがこのシュレッダーといっていいでしょう。
    > 雑誌が終われば、これまた何冊あるのか想像もつかない小説や単行本の処理にかかる予定です。さすが、これも優に1トン以上はあるであろう洋書(そのほとんどが建築や美術の写真集や全集で、一辺が5~60センチぐらいあるのも少なくない)だけは旧態以前たる姿で残ることは避けられないことになるのでしょう。
    > 雑誌の欠番は、友人たちに声をかけ、提供できるものがあればしてもらうつもりです。満足できるファイルが揃えば、そして著作権に問題がなければ、それを望む若い建築家たちに無料配布しようかなとも思っているところです。それがこの世界に対して、私のような者にも予想外の充足感を与えられてきたせめてもの恩返しになるだろう、と思っているのです。
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