ソ・ジユン

8歳の息子を持つ母であり、敏腕ファンドマネージャーの妻であり、息子を立派に育てた自負心で生きてきたと同居する嫁でもある彼女は、韓国美術史を専攻した大学講師である。
母と妻、そして非常勤講師と同時に研究者と1人何役を誰よりも完璧にこなす現代のスーパーママ、肝っ玉女性である。
教授任用を渇望する非常勤講師として何度も脱落の苦杯を飲んだが、指導教授の研究室のあらゆる雑用まで引き受け、立案の舌のようにふるまいながら闘志を燃やしている。

世紀の発見と言われる絵画「金剛山{クムガンサン}図」の発表を任せられるが、偽作疑惑が持ち上がる。失意のジユンは教授就任をかけた重要な学会に出席するためイタリアに向かう。そこで偶然サイムダンの日記を手に入れたジユン。本に押された印を手掛かりにある古宅を訪れると、そこには自分そっくりの女性が描かれた「美人図」があった。日記を読み進めると、そこにはサイムダンとイ・ギョムの2人の芸術家の切ない愛や、未完の大作「山水絵」の存在が書かれていた。日記に引き込まれるジユンだったが、次の瞬間「美人図」の色が薄くなり、その裏から「金剛山図」が現れる。目の前の「金剛山図」こそが本物だと確信したジユンは、事実を確認するため急いで車を走らせる途中、事故に遭ってしまう。意識を失った彼女が気がつくとそこは…。

出演者
イ・ヨンエ
出演者(子役)
イ・ジュヨン
吹替版の声
生田智子
吹替版の声(子役)