続★同好大長今 「宮廷女官チャングムの誓い」等の韓国ドラマの各種データ等を保管

典獄署を出所後もイ・ジハムとともにオクニョやチ・チョンドクの知恵袋として頼られる。

オクニョが典獄署に供給するためチョン・ナンジョンから米を奪取することを計画し、計画を練ってほしいとお願いされ、迷っていたがイ・ジハムに励まされ、オクニョ、イ・ジハム、ユン・テウォンともに計画を練る。
当初は税穀船{セゴクソン}*2を奪取する計画だったが、テウォンから「税穀船を奪取するということは不可能なようだ。全羅道{チョルラド}から漢陽{ハニャン}に税穀米{セゴクミ}*3を移すのがナンジョンの商団だが、すでに彼らが相当数の税穀米を引き出していた」ということで計画を変更することにする。「詐欺にあう相手が自分が詐欺にあったということが分からないことこそ本当の詐欺だ」と詐欺の法則を打ち明ける。また「成功する詐欺の第二の法則は詐欺を働く相手の欲、貪欲を利用しなければならない」と付け加える。テウォンからナンジョンは"金{きん}"が好きだという情報を提供され、オクニョは「ナンジョンに金塊をダシに詐欺を働けば成功する可能性が高い」との考えを示すが、「問題は私がチョン・ナンジョン相手に詐欺を働くにはひとまず会うべきだが、どういう方法で会うのか。もう貞敬夫人{チョンギョンブイン}*4までなったが、俺のような別に用事のない奴に会うのか」と憂慮する。オクニョが幼い頃人々が貴重な物を持ってチョン・ナンジョンと会っていたとことを思い出し「チョン・ナンジョンが夢中になるほどの贈り物を与えればいい。今話す訳には行かないが、私がチョン・ナンジョンに渡す贈り物を用意できる」と提案する。
ナンジョンの盛大な誕生日祭りにナンジョンにコネを作るために駆せ参じた人々に混じって金鉱を開発するチョ・ダロになりすまして、オクニョが用意した偽の倭銀*5と天銀*6をナンジョンに贈って直接対面する機会を作る。後日ナンジョンに会って「自分は咸鏡道に莫大な金鉱山を知っている。国でさえ把握していない金鉱である」と言う（個人が金鉱を開発することは国の掟に反し死に値する重罪）。そして大量の金塊を見せると（ちなみに金塊を買う資金はナンジョン商団の行首の胴巻きから盗んだ為替で購入）、ナンジョンは金塊を触って「このように大きい純金は初めてだ」と興味を示し、「奥様の力を私に貸してほしい。金鉱開発に強大な財力に充当するようにしてほしい」と金鉱開発権を付けるので投資しないかと薦める。
オクニョに「尋ねた、おとりを直ちに尋ねた」と報告する。

屋敷とは別の場所で再びナンジョンと会うなり、部下らから刀を向けられ「死にたくないなら金鉱の位置を教えろ」と脅迫される。「約束が違うのではないか」と叫んだが、ナンジョンはあざ笑って「私はお前と約束した覚えはない」と監禁し拷問して金鉱の位置を把握しようとする。「死んでも話せない」と答えるとナンジョンは「必ず自白させる」と脅迫して執拗な拷問をする。
夜中にオクニョとテウォンが監禁場所に潜入し助け出そうとするが、「今、俺が消えてしまうと、俺たちの計画は水の泡になる。間違ってもチョン・ナンジョンは金鉱の位置を把握するまで俺を殺すことができない。これからは俺とチョン・ナンジョンの戦いだ」と拷問に耐える覚悟を見せる。
ナンジョンはさらに拷問を加えるが、「いっそ私を殺せ。死んでも話せない。私が死ねば奥様が見たあの純金の塊は私とともに消えるのだ。私でなければ誰も金鉱を探せないだろう」と大声を張り上げた。「一人では絶対金鉱を開発できない。私と半分に分けても奥様が占める金の量がどれくらいになるのか計算してみたか。欲張ってはすべてを失う可能性もある」と話すと、ナンジョンは「本当にひどい奴だ。金鉱開発に必要な資金はいくらだ」と尋ねた。「取引しようといっているのか。1万両が必要だ。為替でなく天銀で払ってもらわなければならない」と要求する。ナンジョンは「お前の勝ちだ」として取引に応じ、「万が一、私との約束を守ることができなければお前は即死ぬ運命だ」と警告される。
解放されて痛い体を引きずってオクニョとイ・ジハムに会い「俺が勝った。資金を準備するそうだ」と明らかにする。これに対しイ・ジハムは「こういう無謀な奴を見たことはない」と喜び、オクニョもやはり大笑いした。
ナンジョンとの取引場所に向かい、天銀1万両を受け取った後に金鉱の位置を表示した偽の地図を渡して、「明日一緒に咸興{ハムフン}に探しに行きましょう」と話した途端、矢が胸を貫いてその場で倒れてしまう。直後にイム･チャングクが率いる軍官らが攻めてきたので慌ててナンジョンらは天銀1万両を置いたまま逃げる。しかし目を開けて胸の中に隠していた（身を防ぐための）豚の脂身を取り出してイム・チャングクに扮した弟子のコ・デギルと笑って成功したと隠れてこれを見ていたオクニョらと喜び合う。

海州{ヘジュ}監営{カミョン}に送られたオクニョを救うため偽の教旨を作成し、コ・デギルとともに海州に向かうも、移送される途中でオクニョが山賊に襲われたことを知る。

本貫南陽{ナミャン}。松都{ソンド}生まれ。中宗時、ソウルで微官末職*7を過ごして辞職し、松都に隠居し道術家として広く知られた。ある日、申光漢{シン・ガンハン}の家で食事中に口に入れた米粒を吹き出して、それがそれぞれ白い蝶々に変化して飛んいったという。また、細い縄数百発を投げ童子に空に上がって天桃*8を取らせたという。

民を惑わせた罪で信川獄{シンチョノク}に閉じ込められ獄死したが後に親戚らが移葬しようと墓を掘ってみると、死体がなく空の棺だけ残っていたという。「五山集」によると、彼が車軾{チャ・シク}を訪ねて行って「杜工部詩集」1帙を借りて行ったがその時はすでに死んで久しい後だったという。