ユン・ウォニョン/尹元衡
明宗 時の絶対的な権臣、文定 王妃の弟
文定王妃が王妃に入宮した後1533年別試文科に合格して入仕する。
昔パク・テスに二度暗殺されそうになる。
逆賊として捕まり処刑されたと思っていたパク・テスが
パク・テスがオ・チャンヒョン暗殺の任務を受けたことを知ると、カン・ソノにパク・テスがオ・チャンヒョンを暗殺したらパク・テスを暗殺するよう密かに命じる。
カン・ソノから双方の暗殺に成功したとの報告を受け喜ぶが、大妃には自分の命令でパク・テスを暗殺したことは内緒にして任務遂行中に殺されたと報告する。
しかし、大妃にパク・テスが殺された理由をしつこく問われ、カン・ソノにオクニョが帰国したらパク・テスを殺した濡れ衣を着せて捕らえさせるが、オクニョが自分の命令でパク・テスを殺したことを知っているとカン・ソノから報告を受けると何としてもオクニョを殺すよう命じる。
大妃の最側近のキ・チュンスが調査に乗り出していることを知るとますます大妃にバレてはならないので、オクニョを
チョン・デシクからオクニョが内禁衛のキ・チュンスによって典獄署の地下監房に移送されたことを教えられ、カン・ソノら
翌日、チョン・ナンジョンに大妃と面会するよう頼むと、チョン・ナンジョンからなぜ大妃がパク・テスに固執するのか尋ねられ、大妃は入宮する前パク・テスとの縁談があったが、まだ恋慕の情が残っているとしか考えられないと打ち明ける。
大妃に面会に行ったナンジョンから大妃の怒りが予想以上に大きいので、ウォニョンにオクニョを殺して黙らせるしかないと告げられる。
ところが翌朝ナンジョンにそのことがバレており、ソジョンという女が気に入ったのなら女のためにも二度と会うなと脅され困惑する。
キム氏宅にいるオクニョがソン・ジホンに捕まえられるのをナンジョンと待っていたが、キ・チュンスに引き渡され大妃殿に行ったと聞き、急いでナンジョンと大妃殿に向かうが、すでにオクニョが大妃と謁見しており抗議するも為す術もなく追い出される。
結局、大妃の命令で官職を剥奪され典獄署に収監される。
先に収監されているコン・ジェミョンと同房になる。自分の食事はおかゆ一杯だけなのに、コン・ジェミョンらは素素樓からの配達されたご馳走を食べている(彼らは賄賂を渡しているので高待遇だが自分は命令により特別扱いしてもらえない)のを見て拗ねていたが、結局お相伴に預かることにし、それをきっかけにユン・ウォニョンと名乗ったところ信じてもらえず暴行されるが、テウォンと面会して戻ってきたコン・ジェミョンが本当だったと土下座して謝罪するのに対して悦に入り、彼らを下男のように扱う。
ナンジョンが企てた偽の壁書事件の事態を収拾するという名目で典獄署から釈放されることになり、出所する際に同房だったコン・ジェミョンには「ご馳走になった礼をするので、釈放されたら訪ねてこい」と言い、見送りに来たオクニョには「おかげでいい経験をした。お前のことは決して忘れない」と言い放つ。
娘のシネが大妃に懇願したことで罪は許され、気をよくしてナンジョンと飲もうと考えるが、素素樓からお誘いがありそちらに向かう。酒を飲んでイ・ソジョンを待っていたところ、ナンジョンが入ってきて二度と会うなと言ったのにと激怒される。
釈放されたコン・ジェミョンが訪ねてきて、ナンジョンに濡れ衣を着せられたテウォンが捕盗庁に捕らえられ拷問を受けていると聞き、ナンジョンに対し自分の息子が死ぬのを黙って見ることは到底容赦できないと、ナンジョンの部屋の物を壊すほど怒り狂ってテウォンを釈放させる。
執事のチョン・マッケから
ナンジョンの誕生祝いの間、暇をもてあます。お茶を持ってきたチョングムに肩を揉ませてその手を触るが、チョングムはナンジョンに殺されると恐れて逃げてしまい、結局ふて寝するしかなかった。
大妃に呼ばれて明宗が自分の命令に文句をつけ始めたと悩みを吐露されると、そんな年になりましたかとして明宗がその間どれくらい苦しんでいたのか叔父でなく男対男として話をしてみましょうと大声で話す。大妃は「お前はそう思うのか」と尋ねたが、「当然のことです。ご心配いりません。よくたしなめておきます」と明宗と直接対話することにする。
ファン・ギョハに頼んで素素樓を貸しきり、お忍びで明宗を招待し接待しようと先に部屋に入るが、明宗がやってこない(オクニョと会って話を聞いて黙って帰った)ので慌てて探す。
コン・ジェミョンと会い、テウォンを捨てたことを後悔しており助けてやりたいのでテウォンに内緒で商団の後ろ盾になると話す(その際コン・ジェミョンからもキム氏がナンジョンに毒殺されたとの話を聞く)。
ソン・ジホンに呼ばれ素素樓で一席設けることになる。ソン・ジホンからパク・テスのことを聞かれ、自分との悪縁を語る。
テウォンに会うべく素素樓に向かったところ、テウォンが
テウォンの商団が典獄署の囚人たちに塩を作らせていることを知ったナンジョンから
マッケからテウォンが会いたいと言ってきたと伝えられ(その際マッケからくれぐれも二人が会うことをナンジョンにバレないようにと釘を差される)、素素樓でテウォンと会い、「お前から初めて私に会おうと言って来てくれて嬉しい」と喜びを表し用件を尋ねると、「平市署の塩の納品の競合が公正に行われるようにしてほしい。権威を利用して競争で勝つのではなく、チョン・ナンジョンと公正な競争を繰り広げられるよう力になってほしい」と頼まれる。
双方の要請を受けて悩むが、マッケを呼んで「今の平市署の
平市署の提調イ・ヨンシンに会い、今回の入札競合は、参加する商団を厳密に評価して公平にせよと命じてさらに「今度の入札競合は公正にせよ」と重ねて強調する。今までナンジョンの商団に便宜を図ってきたイ・ヨンシンは困り果てるが、「それは気にすることはない。私の言うとおりにしろ」と言って帰る。
ナンジョンが殺気立った表情で入ってきたので「なぜまた目を見開いて私を眺めるのだ」と尋ねると、「いったいどういう考えでユン・テウォンに会ったのですか」と問い詰められ、堂々とした態度で「父親が子供に会うのに何が問題なんだ」と話す。ナンジョンは「そいつは私を敵と思っています。そのような奴と接するつもりならば、それは私を捨てるという考えと同じです。必ず私とシネを捨てますか」と声を荒げるので、そのような意味ではないといいながらも「ただ、遅れながらも父親の役割をしたかっただけだ」と伝える。しかし腹が立つばかりのナンジョンは「今後を見てください。大御所がこのような形に出てくるなら、そいつはもっと大きい苦難に会うようにさせるでしょう、私がそいつをぐちゃぐちゃにしてやるでしょう」と警告する。
大妃に呼び出され、ナンジョンから自分ではなくテウォンを助けたので、約束の2万両の資金が半分しか用意できないと泣きつかれたことについて糾弾され困惑する。屋敷に戻りナンジョンに会って「どうして私に陰湿な攻撃ができるのか」と問い詰めるが、ナンジョンは事実を言っただけだと秘密帳簿を渡され、オクニョをもう一度調査することを強要される。そこでソン・ジホンを呼んで秘密帳簿を渡して調べろと命じる。
ナンジョンに頼んでテウォンの罪は軽減されたが、ソン・ジホンの異議によりオクニョの判決が延期されからこれを阻止してさっさと官婢にするようナンジョンに頼まれそのようにする。
宮中への行き帰りの途中で何者かに襲われ瀕死の重傷を負い、偶然居合わせたテウォンによって助けられて屋敷に運ばれる。大妃が派遣した
素素樓でテウォンと会って母ホンメとともに見捨てたことを謝罪し、罪滅ぼしなのかテウォンのため嫡庶差別*8を撤廃させ庶子でも任官できるように大妃に要請しテウォンを任官させる。それは権力が増大しすぎたナンジョンを牽制するためでもあった。(←今ココまで)
平凡な家の出身で父親は
乙巳士禍の功で
- このページのURL
- グッジョブ!4