馬医第10話「信頼の芽生え」
その答えは私が必ず探し出すから....!!
疫病と同じ症状で倒れたチニョンはソンハがここを出ようと勧めても原因がわかるまで離れられないと拒否する。
クァンヒョンはコ・ジュマンに自分の愚かな判断で皆を危険に晒したと謝罪するが、逆にコ・ジュマンから「諦めて逃げる気か?わしはお前が間違っているとは思わん。わしが責任を取るから諦めずに原因を探し出せ」と励まされる。チニョンにもこの村の水に原因があるから探すのを絶対あきらめないでと言われ再びやる気を取り戻す。
薬剤が手に入らないので身近にある橙や赤土、炭を使って症状の進行を食い止めようとするコ・ジュマン。
つきっきりで看護するソンハにチニョンは帰るように言っても、ソンハは自分が子供の頃怪我をした時に母親の代わりに一晩中手を握って看護してくれたから今度は自分の番だと看護を続ける。
隔離所の近くに流れる川を徹底的に調査することにしたクァンヒョンはキベとチャボンから村では商団がよく地元の商店と取引しているという情報を聞く。商店の者に仕入れ品の帳簿を見せてもらうが、そこには毒になるようなものは載っておらず、雨の中クァンヒョンらは一晩中川のあちこちを歩き回って問題になるものを探すが引き続き徒労に終わってしまう...
翌日、ミョンファンら一行が大量の薬剤を持って都からやってきた。ミョンファンは王命により自分に権限を与えられたとしてコ・ジュマンから派遣隊長の役割を引き継ぐ。チョ・ジョンチョルからチニョンとソンハが隔離所にいると聞いたミョンファンは寝込んでいるチニョンを見て何ということだと気が動転する。
一夜開けて何も見つからなかったクァンヒョンは焦りと疲労でいっぱいだ。うなだれたクァンヒョンが戻ってくると先日鶏を治療してあげた子が隔離されている兄に会いたいと泣いている。また兄に会えるようになるからとクァンヒョンは励ますが、子供は「村の人はここの者は皆死んじゃうと言っている。鶏のように良くなるのか」と心配する。ふと見るとその子があわびの貝殻を持っており海辺の村でもないのにと不思議に思い、それを見つけた場所へ連れて行ってもらう。川辺に行ってみると大量に貝殻が捨てられていて(どうやらクァンヒョンらはもう一方の川を必死に探していた模様)、よく見ると川の中に"醋"(酢)と書かれた瓶も捨てられており、あわびも酢も両方とも商店の仕入れ品の帳簿に載っていたことを思い出す...
急いで戻ってきたクァンヒョンはコ・ジュマンやミョンファンらに「商団が取引品のあわびが酢と混じってダメになってしまい、それが毒になることを知らずに大量に川辺に捨てていったのです」と説明する。ミョンファンは「酢は毒を中和するもので毒にはならない。そんな話は聞いたことがない」と馬鹿にするが、海辺で育ったクァンヒョンは島の老人や父からあわびと酢は混ぜてはいけないと聞いたことがあると譲らない。コ・ジュマンは一つ一つの薬剤は有害ではないが混ぜると危険な場合があるのでそういう可能性はあるとするが、患者を使って試験的に治療するわけにはいかないと言うミョンファンに立ち聞きしていたチニョンが私で試して下さいと申し出る。唖然としたミョンファンはチニョンを別室へ連れて行き、思いとどまるよう説得するが逆にチニョンはやらせて欲しいと懇願する。思い悩むミョンファンにソンハが機会があるのなら努力してみるべきだと進言する。
早速コ・ジュマンは治療薬を煎じさせてチニョンに飲ませしばらく経過を見ることになった。その間じっと待っているクァンヒョンを始めミョンファン、ソンハたち。夜になってコ・ジュマンがチニョンの腕の斑点を見ると症状は軽くなっており脈も安定し治ってきたと喜ぶコ・ジュマンたちにクァンヒョンはホッとして礼をする。
処方を教えようかとコ・ジュマンに言われたミョンファンは苦虫を噛み潰すしかなった。コ・ジュマンはすべての患者、牛に同じものを処方するよう指示する。
チニョンは原因を突き止めたクァンヒョンに礼を言うが、クァンヒョンはチニョンのことを雌牛みたいに強いと感心する。逆にチニョンもあなたもカニみたいと言い返し、実力があるんじゃないのと感心する。そして仲良く楽しそうに会話をする二人をソンハは偶然見てしまう...
本格的に治療が行われると人も牛も劇的に回復していった。
派遣隊は都に戻りミョンファンやコ・ジュマンらは宮殿で
一方、
チョン・ソンジョは探りを入れるため
コ・ジュマンは首医と恵民署提調を兼任することになった。インジュは生涯を医術に捧げてきた方がどうしてこのような政治権力の中に身を置くのですかと案ずるが、コ・ジュマンは「忘れているようだが利川で我々がなぜ薬剤を手に入れられなかったのか?阻止する者がいたからだ。そのような者たちに王室や民の命を任せてはならない。だからわしは首医になることに決めた」と本当の理由を話す。
司僕寺では見習い馬医たちがチニョンがまだ戻って来ないので面白くないと嘆く。クァンヒョンもまだ治っていないのだろうかと心配していたところへコ・ジュマンが訪ねてくる。クァンヒョンが何か御用でしょうかと尋ねると、また教えてくれと言ったではないかと笑っている。クァンヒョンは馬医が使用する道具の説明をし、実際にどのように使うか実演して見せる。それを真剣に見ているコ・ジュマン。
ソンハは科挙の答案をさっさと書き上げ会場を出ていく。宮殿の外ではチニョンがソンハを待っていた。チニョンはあまりにも出てくるのが早いので心配するが、大丈夫だと笑うソンハ。帰宅後チニョンは医女服に着替えて司僕寺へ出勤する用意をしているとソンハがクァンヒョンのことが気になり一緒について行くと言い出すが何とか止めさせる。
王女は友達のチニョンが利川で疫病にかかって心配だと
チニョンの家で待っている王女のところにマ武官がクァンヒョンを連れてきて王女は犬をクァンヒョンに渡し皆に席を外させる。クァンヒョンが犬は胸満*1だと伝えるが、二人っきりになって気がそぞろな王女はどさくさに紛れてクァンヒョンの手を握る。気まずい空気の中クァンヒョンは犬の治療を始めるが王女は突然クァンヒョンの頬にキスをする。そこへ帰宅したチニョンは驚きを隠せない...
- 放送日
- ○韓国MBCでの放送:2012/10/30
○衛生劇場での初回放送:2013/3/21
○NHK-プレミアムでの放送:2013/9/8
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