生きるか、死ぬか...その決定を下す必要があります!

|脱疽*1で膝の下が腐っていっている元右議政{ウイジョン}オ・ギュテに、クァンヒョンは患部を見回した後「外科術で脚を切断すれば命を救うことができます」と話した。しかし髪の毛1本でも大切にした朝鮮時代に身体の一部を切り出すということは想像することもできないこと。オ・ギュテの息子は「医員の端くれが失言を言うのか」としてクァンヒョンに大きく叱り飛ばした。これに対しクァンヒョンは「明日には膝の下の痛みが太ももに上がり、最後には食べても味を感じることができなくて呼吸も困難になるでしょう」としながら「そうなれば四肢を切断しても助かりません。生きるのか死ぬのか患者である令監様が決めて下さい」としてオ・ギュテを催促した。

カヨンはクァンヒョンの指示でソンハのいる治腫院{チジョンウォン}を探して回ったが簡単に探せなくて周辺の人に尋ねようとする。その時目についたのがチニョンに会うために一足先に王女に付いてきたカク尚宮だった。カク尚宮は自分を「おばさん」と呼ぶ声を聞いて自分ではないとそっぽを向いた。引き続きカヨンが近づいて肩をたたいて「おばさん私の話聞こえないの?」と直接的に尋ねるとすぐに大きく慌てて「私を誰だと思ってるの?」として怒り「お嫁にも行ってない娘におばさんだなんて」として悔しさを放った。カク尚宮の怒りにもカヨンは自分が探している治腫院が直ぐ前にあることを知ってカク尚宮に最後まで「おばさん」と呼んで去っていった。

オ・ギュテはクァンヒョンを流れ者の医員だと片付けて治療を拒否したが、状態が少しずつ悪化し始めた。ついに脚に感覚がなくなって、クァンヒョンの言葉通り全身にでき物が広がり始めるとオ・ギュテの息子は父の様子を見て再びクァンヒョンを呼び入れた。クァンヒョンが手術を成功裏に終えてオ・ギュテの命を生かすならば誰も病気を直せないと断言したミョンファンは非常に困るようになる状況である。クァンヒョンはオ・ギュテの腐った脚を切り開いて骨が広がればまもなく脚を切断すると宣言してクァンヒョンはカヨンと一緒に万全の準備をした。クァンヒョンはすでに治療が遅れることに備えて治療策を講じておいた。落ち着いて治療を準備したクァンヒョンは成功裏に脚を切断し、全身に残った邪気を治めるのに集中して後続治療に専念する...

刃物で刺され負傷し意識を失っていたソンハが、ようやく目が覚ました。煎薬を煮詰めているところにソンハが起きたという知らせに駆け付けたチニョンはソンハに驚くべき医術の医員のおかげで生き延びることができたという事実を伝えた。ソンハはチニョンが再び煎薬を煮詰めに行った後の中に「私を救ったのが医員だと。それではあれは夢じゃなかった?」としながら負傷した時を回想した。刃物にささって気が錯乱していたソンハの前にクァンヒョンがいた。ソンハは「いや違う。そんなはずがない。ペク医生...あの者は明らかに死んだ」としてクァンヒョンとの再会を記憶しても否定する姿を見せた。

一方、自分が見捨てた患者の病気を治している医員がクァンヒョンだという事実を分からないミョンファンは自分に近づいた危機に不安感を隠すことができなかった。反面自分が見捨てた患者を誰かが生かしているという噂にミョンファンは「その医員を直ちに捕らえろ」とチョンドゥに命した。結局オ・ギュテを手術中であるクァンヒョンの代わりに舎巖{サアム}道人が許可なしに医術を行ったという罪目で義禁府に連行されてくると、すぐにミョンファンは「医術でなく詐欺を働くのか」と叱り飛ばした。冷酷なミョンファンの前でも舎巖道人は「何も知らない病人から財物を奪い取り、本当の詐欺師は貴様だ」と逆にミョンファンを脅迫した。また舎巖道人は「おいイ・ミョンファン、忠告してやる。お前が覆おうとしたことがもうすぐ炸裂するぞ。時間はないぞ。俺を捉えている時ではないぞ」と警告を残すのも忘れなかった。するとこのような舎巖道人の話に憤慨するミョンファンは舎巖道人の胸ぐらを握り揺さぶって怒りを沈めることができなかった。そこにインジュが「師匠」と言ってやってくる。
また、直ちに顯宗{ヒョンジョン}を訪ねて行ったミョンファンは、流れ者の医員が不法に詐術を使ったと密告してその処罰を強力に要求した。これに対し「だが、治療を受けた者が生きているというではないか」としてミョンファンの話を確信できない顯宗{ヒョンジョン}。するとミョンファンは初めから何の病症もない者を連れてきて完治させたように企てただけだと嘘を告げる。

クァンヒョンは右議政の腐った脚を切断して死の直前まで行った患者を生かした。クァンヒョンは連行された舎巖道人のことが心配になったが、オ・ギュテを世話しなければならず、カヨンが師匠のところには自分が行ってみると言うので、ひとまずカヨンに舎巖のことを任せる。
直ちに舎巖道人が捕えられている所に走って行ったカヨンは頑として軍官を押し退けて舎巖道人がいる所に入ろうとありったけの力をふりしぼった。ところで偶然そのようなカヨンの姿をテジュとテマンが目撃する。二人は先立って清国でカヨンと顔なじみになっていた。テマンは「あの女は清国で見た恐ろしい女と違うか?辱められる前に行こう」としてテジュの腕を急いで導いたが、テジュは「苦境に立たされようだ。主簿{チュブ}になってそんなことができるか」としてつかつかとカヨンに近付いた。だが「あの~お嬢さん。どうしました?」というテジュが言うやいなや「あ!そこの間抜けたち!よく会った。お前たち医官だろ。私たちの師匠様を返して。返せ!」としてテジュの喉首をとらえてむやみに揺さぶるカヨン。結局テジュは「お嬢さん、離して下さい。助けて下さい!」として泣き顔になったまま哀願する。

オ・ギュテは患部の血の膿や手足がむくむこと一見すると病状が悪化していくように見えるが、実はこれは体から邪気が抜けたことを意味していた。これに対しクァンヒョンは病状の悪化ではないかと焦りを隠せないオ・ギュテの息子にこのような事実を伝えて「もう安心だ」と伝え、オ・ギュテの息子はクァンヒョンの手を直ちに握りしめて「ありがとう。本当にありがとう」という言葉を惜しまなかった。
命を救われたオ・ギュテは足を引きずって顯宗に謁見した。自分が見捨てたオ・ギュテが正常に生き返ってくるとすぐにミョンファンは体を支えることができないほど大きい衝撃を受けた。さらにミョンファンは施療庁{シリョチョン}で見捨てた病人を誰かが生かすとすぐに彼らを詐欺師に追い詰めた。
またミョンファンは清国皇妃ウヒの病気を治したことがやはり自分でなくクァンヒョンという事実を知らずにいた。前右議政の命を救ったクァンヒョンがこれらの前に現れるならばミョンファンが積み上げた名声は一瞬にして崩れることが明らかだ。クァンヒョンは「もう機が熟した。帰るよ俺の居場所に。俺の人々がいる所に、やっとその時がきた」と清国皇帝に受けた勅書を取り出す...

放送日
○韓国MBCでの放送:2013/1/29
○衛生劇場での初回放送:2013/5/3
○NHK-プレミアムでの放送:2014/3/16

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