馬医第42話「崩れ始めた威光」
大監のすべての罪を問います必ずその場で...
クァンヒョンはヒョンウクが医術欲に目がくらんで麝香を用いて痘瘡にかかった
顯宗はクァンヒョンの提案に怒って大殿から追い出すが、クァンヒョンは大殿の前で顯宗に向かってひざまずいて涙ながらに土下座をして謝罪して「是非もう一度お聞き入れ下さい。王女様の容態をこれ以上遅らせることはできません」と懇願し、オ・ギュテも懸命に顯宗を説得する。結局顯宗は苦心の末にクァンヒョンの手術を許諾し、クァンヒョンはすぐに王女の居所に駆け付けて馬の鍼で死んだ血を抜き出して懸癰を治療した。クァンヒョンは王女の喉に位置した数多くのただれを除去したが、クァンヒョンができるのはそこまでで王女は自分の力で喉の奥にぎっしり溜まった瀉血を吐かなければならなかった。結局王女は瀉血を吐き出すのに成功し、顯宗は王女の前で嗚咽した。
ヒョンウクと共謀して血を乾くようにする薬剤である沈香、麝香をひそかに王女に使って、わざわざ王女の病状をより一層悪化させたミョンファン。このようなあくらつなミョンファンの計略を全部知ったクァンヒョンは、王女の病気を劇的に取り除くのに成功した後、直ちにミョンファンを訪ねて行って罪を問うた。だがクァンヒョンの鋭い追及にも一貫して知らない振りをする卑劣なミョンファンは「お話にならないことで私を脅迫するのか」としてクァンヒョンをにらむと、クァンヒョンは「大監がヒョンウクと王女様の居所に行ったことを見た人がいる」と手厳しい忠告を与えた。しかしミョンファンは厳しい忠告にも単に王女の容態を見るために居所に行ったことだけだと言い逃れ、怒ったクァンヒョンは「大監を必ずその座から引きずり下します。大監のすべての罪を問います」と厳重な警告を加えた。
一方、病状を悪化させて王女に手術をして名声を得ようという黒い計略を察知したクァンヒョンの制止によって王女の治療ができなくなったヒョンウクは怒りを隠すことができなかった。さらに、クァンヒョンは馬医だった頃に似た病気にかかった馬を治療した経験を思い出させて馬鍼で王女を生かすのに劇的に成功し、これに対しヒョンウクの計略は無惨にこなごなになったところ。これに対し
クァンヒョンの警告にも関わらず、状況はかえって悪化してしまった。クァンヒョンを追い出そうと企んだミョンファンが大妃、チョン・ソンジョをはじめ、儒者たちまでも動かして王家に馬の鍼を使ったという理由でクァンヒョンを王室蔑視罪に追い込んだ。大妃は飲食を拒否してペク・グァンヒョンの罷免を要求した。ミョンファンはクァンヒョンに向かって「お前のような奴は結局ずっと負けるだろう。お前が医生の時のように」と皮肉った。だが、クァンヒョンは自分があの時のように必ず戻ってくることをきっぱりと答えた後、「そして私が戻ってきた時ここを追い出されなければならない人はまさに大監になるでしょう」という厳しい忠告をする。
重臣らの要求に対し顯宗は「功績を立てたペク医官に罪を問うということか?その治療を決めたのは余なのだ」として王女の命を救ったクァンヒョンを罷免しなければならない理由で苦悶に陥った。顯宗は仕方なくクァンヒョンを罷免した。その後クァンヒョンは誰にも消息を知らせず行方がわからなくなった。
ミョンファンは自分に疑いのまなざしを送る息子ソンハに向かって「これも死ぬべきだった奴が生き残ったためだ。死ぬべきだった奴が帰ってきたためだ。だからこれはあいつが死ぬか私が死ぬか、どちらかが死ぬまで続くのだ」と言い、「それでお前の選ぶ道はどっちだ?この父か?奴か?」と選択を強要した。
クァンヒョンの行方が分からない間、オ・ギュテが顯宗を訪ねてクァンヒョンの罷免について尋ねると「罷免はペク医官の頼みだった。余はいかなる場合でもその意思は曲げないつもりだったのだが、ペク医官が余を訪ねてきて頼んできた。すべきことがあると。そのことは医官服を着てすることができないから罷免させてくれと言ってきた。余もその理由を尋ねたが答えなかった。ただし、すぐに戻ってきた時にはあらゆる事を話すと言っていた」と打ち明けた。
顯宗にわざわざ罷免を要請したクァンヒョンは医官服をしばらく脱いで宮殿の外でこっそりとすべき仕事があった。それはミョンファンを押し倒す証拠を手に入れることだった。そして3日間潜伏していたクァンヒョンはソンハのところに一番最初に姿を表わすとソンハはすぐに困惑した。クァンヒョンはソンハに今までミョンファンが犯した悪行を打ち明けて「イ・ミョンファン大監に罰を受けるようにすることです。まさにこれによって」と話す...
- 放送日
- ○韓国MBCでの放送:2013/2/25
○衛生劇場での初回放送:2013/5/16
○NHK-プレミアムでの放送:2014/5/4
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