馬医第15話「医師への第一歩」
大丈夫です....これしきのこと....何ともありません!
ミョンファンの指示を受けた下男たちに外へ出ることを制止されていたチニョンは、ソンハからチョンドゥがクァンヒョンに何か危害を加えたらしいと聞いて、下男たちに「この家の本当の主人は私だ」と強引に制止を振り払ってクァンヒョンの元へ走って行く。
クァンヒョンは試験時間の終了を知らせる銅鑼が鳴る寸前に高度の集中力を発揮して上穴の最後の1ヶ所に鍼を置くことに成功したが、直後に気絶してしまい
チニョンはコ・ジュマンにクァンヒョンの治療のためには
一方、
チニョンはミョンファンが危害を加えるよう指示したのではないかと尋ねるが否定され、逆に二度とクァンヒョンに近づくなと念を押される。ソンハは自分の判断でクァンヒョンに危害を加えたというチョンドゥに二度と邪魔をしてはならないと釘を刺す。
馬医出身者が医生試験に合格したことに興味を持つ
クァンヒョンは自分に怪我を負わせたチョンドゥに会いに行くが、ちょうどチョンドゥは
クァンヒョンはミョンファンに「先日武官様が私に下さった警告に対する答えを言いに来ました」と言うと、代わりに聞いてやるというミョンファンに「賤しい奴は身分をわきまえろとおっしゃいますが、賤しいことは罪ではありません。罪なら賤民を見下す世の中にあります。賤しい奴も腹を満たし夢を叶えて人間らしく生きることがより良い世の中なのです」と自分の考えを伝え、「たとえ賤しい馬医でも人医になって、おこがましいですが賤しい奴でもできるということを必ずお見せ致します」と決意を見せる。
ミョンファンはクァンヒョンが去った後、自分が馬医出身であること隠して出世するために実父や家族などすべてのことをあきらめた過去を回想し、自分が生きてきた人生そのものを否定するクァンヒョンの決意に脅威を感じる。
夜遅く恵民署で一人で煎薬を煮詰めていたチニョンは突然野花一輪を持って現れた猿を見てびっくりする。それはクァンヒョンが
猿から野花を貰ったチニョンにクァンヒョンは「久しぶりに司僕寺に行ったらみんなが歓迎してくれた。馬医に勇気を与えたと...これは皆医女様のおかげだ」と感謝の気持ちを表す。これに対してチニョンは「ごめんなさい。師匠として弟子を守ることができなくて」と詫びると、クァンヒョンは「心配いらない。腕はもう大丈夫だ。今後は医女様にいつでも会える。恵民署に入れば毎日医女様のお尻を追い回せる」と言って、さらに「かつて医女様は自分のことを両班でなく医女として見てほしいと言ったが、俺も同じだ。人々は俺を医生と見ずに馬医だと見下す。もし恵民署に入っても医女様も俺を無視したらどうなるか。誰が馬医である俺の面倒を見てくれるのか。だから弟子を見捨てずに最後まで責任をもって俺の面倒を見てくれ」とお願いする。
入学式の前日、クァンヒョンは父ソックが亡くなった場所へ向かい、墓の前で自分が医生になったことを報告する。
恵民署医生の入学式でコ・ジュマンは「お前たちが修練を通じて
一方、クァンヒョンのことを調べているインジュは、調査を手伝っている男と一緒にかつてクァンヒョンがいた牧場にやってくる。以前ここに来た覚えのあるインジュはその時牧場主からそんな奴はいないと言われたことを思い出す。男も牧場主の言うことと奴婢の登録簿が一致しており同姓同名の別人だと話し、インジュも間違いだったのかと肩を落とす。
王女は自分の婚姻を進めている
医生として初めての授業が行われるが、いきなり7分間で患者の問診をしろと指示されたクァンヒョンは今まで馬医として動物だけ治療してきたために患者を相手に問診をしたことがなく関係のないことばかり聞いてしまう。他の医生とは明らかに違うお粗末な問診書を書いて出したクァンヒョンは、すぐ医学教授のクォン・ソクチョルから10日間医女庁に行って基本から学んでこいと命じられ屈辱を受ける。
一方、科挙の大科に首席で合格したソンハは宮殿で顯宗に謁見し、三医司の医学習読官を志望したソンハがイ・ミョンファンの息子ですと紹介されると顯宗はそれで医学を勉強するのかと感心する。
初授業でクァンヒョンが医女庁に行かされたことをインジュから聞いたチニョンは前途多難なクァンヒョンを心配して医女庁へ様子を見に来るが、その心配は取越苦労に過ぎなかった。チニョンは他の医女らと談笑しているクァンヒョンを見て呆れてどこかへ行ってしまう。そして「本当に情けない。医女たちと"ハハ、ホホ"と楽しそうじゃない」と膨れていると、チニョンを追いかけてきたクァンヒョンは「腹を立てているのか?俺が他の医女様としゃべっているから嫉妬したんだ」と冷やかすので、チニョンが「嫉妬ですって?医女庁に追い出されて腹が立たないのか?気に障らないのか?こっちが心配しているのに...」と叱り飛ばした途端、真顔になったクァンヒョンは「かなり腹が立った。落胆した。俺は試験に合格して浮かれていた。でも今は何も知らないことに気づいた。まだ始まったばかりだ。だから俺は他の医女様たちに助けてもらおうかと笑いかけていた」と本心を打ち明ける。
インジュは心配してクァンヒョンの様子を見に恵民署へ来たキベに声をかける。キベが帰ろうとするとインジュはクァンヒョンのことで聞きたいことがあるのですがと尋ねる...
夜になっても恵民署の患者に真面目に問診をしていたクァンヒョンは教授のソクチョルに呼ばれる。ソクチョルはソンハが友人たちと酒を交わし談笑していたところに荷物を背負ったクァンヒョンと現れ、クァンヒョンに荷物を下ろすことを命じてソンハに「坊ちゃまが今度医学習読官になられるという話を聞きました」と荷物を渡そうとする。クァンヒョンが背負っていた荷物はソクチョルがソンハに捧げる賄賂だった。それを見たソンハは「そんなものはいらない。それにお前は医生を手足のように使うのか?」とソクチョルに怒ると、ソクチョルは「誤解されているようですがこの者は賤民です」と言い返すが、ソンハが「賤民である前に医生だ。この者は試験で医官も難しい鍼術を見せたと聞いたがこのようにむやみに扱って良いのか」と言ってソクチョルを当惑させる。
その後一人で家に向かっていたクァンヒョンは突然歩みを止めて「くそっ両班に加え男前で心根も真っ直ぐだし弁も立つ。存在自体だけでも腹が立つ」とソンハに劣等感を示す。その時後から追いかけてきたソンハの友人のソ・ドゥシクがクァンヒョンにちょっと来てくれと呼び止める...
恵民署から帰ってきたキベはクァンヒョンがまだ帰っていないことを知り、チャボンに「誰かがクァンヒョンの過去を調べている。恵民署の首医女様はあいつが子供の頃都にいたことを知っている。バレればあいつは殺される」と言って二人は不安に襲われる。
トゥシクの家へ呼ばれたクァンヒョンは、トゥシクの妹のウンソが病気で家に帰ってきているから診て欲しいと頼まれる。他の医官に診てもらえばとクァンヒョンは断るが、妹は若くして未亡人となりそれが噂になると忌み嫌われるため、医官に知られたくないから鍼術に長けているというお前に頼むのだと言うが、クァンヒョンは自分は馬医だったので鍼術ができるだけですと答えると、トゥシクは馬医と聞いて驚きがっくりと肩を落としてクァンヒョンに掴みかかろうとした時、下女の叫び声が聞こえる。
二人は慌てて駆けつけると、ウンソは白装束のまま首を吊って自決を試み気絶した状態だった。錯乱したトゥシクはちょうど一緒にいたクァンヒョンの首に刃をあてて妹を生かせと脅迫する...
- 放送日
- ○韓国MBCでの放送:2012/11/19
○衛生劇場での初回放送:2013/3/29
○NHK-プレミアムでの放送:2013/10/13
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