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私が人を殺そうとしましたか?

馬医であるクァンヒョンは人に鍼を打って殺そうとしたという罪で捕盗庁{ポドチョン}に連行された。クァンヒョンは「馬医のくせに鍼を打って人を殺そうとした」と言われて「俺が鍼を打てばそれが人を殺すことなのか」と自ら叱責して馬医に対する懐疑感に陥った。クァンヒョンは「馬医も医員だ。生命はみな全く同じだ」という考えで人も動物も同じ生命として尊く思っていたが自分の行動が罪という現実にぶつかって頭が混乱する。
チニョンは捕盗庁にいるチョンドゥに頼んで牢屋にいるクァンヒョンに会わせてもらうが、チニョンが両班のお嬢様だと知ったクァンヒョンは「今まで身分もわきまえずに接して申し訳ありません。そういえば私が身分をわきまえなかったのはそれだけなのか。いや今捕らえられているのも馬医が身分をわきまえずに行動した結果です」と静かに話す。チニョンは「あなたは間違っていない。医員として正しい仕事をしただけだ」と慰めるが、「いいえ、私はしてはならないことをしました。人医でもないのに鍼を打って人を殺そうとしました。どうして私が医員として正しいのか。賤しい馬医など医員ではありません」と激しく自責し、チニョンは初めて見るクァンヒョンの姿に心を痛める。
実はクァンヒョンが捕まったのは内医院{ネイウォン}典医監{チョニガム}の不正を暴いて自分たちの権力を脅かす首医コ・ジュマンを牽制するためのミョンファンらの計略で、さすがのコ・ジュマンも今回は擁護できなかった。しかしそれを知らないチニョンはミョンファンにクァンヒョンの無実を訴えて助けるようお願いするが、ミョンファンは法を犯した者は処罰されなければならないと断る。
カン馬医は相変わらず意識不明のままで看護する恵民署{ヘミンソ}の医女たちにも絶望感が漂う...

結局クァンヒョンは尻叩き30回の刑を受けることになった。場合によっては死ぬ可能性があるだけにキベ、チャボン、オ・ジャンパクの3人は生きて帰れないかもしれないと牢屋のクァンヒョンに面会してオ・ジャンパクの作った鶏おかゆを食べさせ涙ながらに憐れむ。
翌日刑が執行され、あまりの痛さからクァンヒョンは途中で気を失ってしまう。それを見ていたチニョンは泣き叫んでやめさせようとするがチョンドゥに止められ家へ連れ帰される。
執行後、気絶したままチャボンに背負われ家に帰ってきたクァンヒョンだが、夜遅くで医員が見つからず恵民署からインジュを連れてきて治療してもらう。家へ戻されたチニョンはクァンヒョンのところへ行こうとして下男たちに制止されるが、ソンハが話をつけてクァンヒョンの家へ駆けつけ夜通し看護する。

数日後クァンヒョンはチニョンやキベらの看護のおかげでようやく起き上がれるようになった。司僕寺{サボクシ}からの帰りにクァンヒョンの家に寄ったチニョンはクァンヒョンの手を取って脈診をする。するとクァンヒョンは「お忙しくないのですか。何しに度々...」とさりげなくチニョンを咎めるが、チニョンは「司僕寺で私を困らせる人がいないからするべき仕事がない」と何食わぬ顔で言い、これに慌てたクァンヒョンはチニョンが両班のお嬢様と知らずにそのようないたずらをしたことを弁解しようとするが、それを遮るように今度はクァンヒョンの額に手を当てて「よかった。脈も強くなったし熱もなくなった」と安堵の笑みを浮かべる。そしてチニョンはクァンヒョンに「長年医女になりたいと思っていたが両班だと容易ではなかった。医女になっても皆から両班として扱われるのが嫌だった。でもあなたは私を医女として扱ってくれたから」と自分が今まで身分を隠していた理由を打ち明け、これからも自分のことを"両班カン・ジニョン"でなく"医女カン・ジニョン"として接してほしいとお願いする。
大妃{テビ}は王妃が持ってきた淑徽{スッキ}王女の婿候補者の一覧を見て大いに満足し早速王女を呼んで見せようとする。ところがその王女はカク尚宮が止めるのも聞かずマ武官に大量の絹や薬剤を持たせてクァンヒョンの家へ向かう。しかし家につくとそこにはチニョンが来ていたので王女はびっくりする。王女はチニョンに自分の代わりに看護をしてくれてありがとうと感謝するがチニョンは戸惑うばかりであった。

ミョンファンらの策略により今回打撃を受けたコ・ジュマンはいよいよ医生選抜制度の改革に乗り出す。部下のシン・ビョンハは既に準備が始まっているので難色を示すが、コ・ジュマンは実力だけでなく患者のための心まで揃った人材が必要だと指示する。
気落ちしているクァンヒョンにキベは「すべて忘れろ。これはすべて生まれつきの運命だからどうしようもない。馬以下の賎民で人医より劣る馬医なのだから...」と慰めるが、本当にどうしようもないのかと再び深く考え込むクァンヒョン...

翌日、恵民署ではカン馬医はようやく意識を取り戻しコ・ジュマンの呼びかけにも反応する。そのことをチニョンから聞いたクァンヒョンは涙ぐんで喜ぶ。
ミョンファンはカン馬医の意識が回復したことに驚いていると、ちょうどその時顯宗{ヒョンジョン}が内医院に現れ自分も改革に興味があるので三医司{サミサ}の会議に出席すると言い出す。それは医生選抜制度を試験制にすることをミョンファンらに潰されないためのコ・ジュマンの策だった...
クァンヒョンは荷物を整理しようと追い出された司僕寺にやってくる。カン馬医に鍼を打った時一緒にいたチャン馬医とオ馬医はクァンヒョンを見て気まずくなるが、後でこっそり「俺たちはお前のことを擁護したかったが、内医院の医官からタルホの両親はお前を罰することを望んでおり俺たちは罰しないと言われ黙るしかなかった」と打ち明ける。続いて「馬医が人医の領域を脅かしたからだろう。俺たち馬医は無力なのだ」と言われてクァンヒョンは一層虚しくなった。そんなクァンヒョンを呼び止めたのはわざわざ司僕寺までやってきたコ・ジュマンだった。
コ・ジュマンはクァンヒョンに医書を渡して来月行われる恵民署の医生選抜試験を受けろと言う。千字文くらいしか読み書きできないクァンヒョンはためらうが「お前が医生や医員になれないと誰が決めた。馬医だからか?馬医が勉強して人医になってはいけないという法でもあるのか?」とコ・ジュマンは励ます。クァンヒョンは同僚だった馬医やコ・ジュマンが言ったことを思い浮かべて自分と馬医への偏見と差別に対抗することを決意する。
インジュはチニョンの真心を知って恵民署に呼び戻すことにした。医女として認められたことを嬉しそうにするチニョンに対し、インジュは「明日から"お嬢様"とは呼ばないので怒らないで下さい」と断っておくとチニョンは「今後も厳しく扱って下さい」と答える。
クァンヒョンは帰宅してきたチニョンに「私は人医になりたい。一度なってみたい。それがどんなにすごくて素晴らしいことか。私のような奴は本当に夢を叶えてはいけないのか。人医に挑戦しようと思う」と宣言する...

放送日
○韓国MBCでの放送:2012/11/6
○衛生劇場での初回放送:2013/3/22
○NHK-プレミアムでの放送:2013/9/22

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