馬医第12話「訪れた転機」
私が人を殺そうとしましたか?
馬医であるクァンヒョンは人に鍼を打って殺そうとしたという罪で
チニョンは捕盗庁にいるチョンドゥに頼んで牢屋にいるクァンヒョンに会わせてもらうが、チニョンが両班のお嬢様だと知ったクァンヒョンは「今まで身分もわきまえずに接して申し訳ありません。そういえば私が身分をわきまえなかったのはそれだけなのか。いや今捕らえられているのも馬医が身分をわきまえずに行動した結果です」と静かに話す。チニョンは「あなたは間違っていない。医員として正しい仕事をしただけだ」と慰めるが、「いいえ、私はしてはならないことをしました。人医でもないのに鍼を打って人を殺そうとしました。どうして私が医員として正しいのか。賤しい馬医など医員ではありません」と激しく自責し、チニョンは初めて見るクァンヒョンの姿に心を痛める。
実はクァンヒョンが捕まったのは
カン馬医は相変わらず意識不明のままで看護する
結局クァンヒョンは尻叩き30回の刑を受けることになった。場合によっては死ぬ可能性があるだけにキベ、チャボン、オ・ジャンパクの3人は生きて帰れないかもしれないと牢屋のクァンヒョンに面会してオ・ジャンパクの作った鶏おかゆを食べさせ涙ながらに憐れむ。
翌日刑が執行され、あまりの痛さからクァンヒョンは途中で気を失ってしまう。それを見ていたチニョンは泣き叫んでやめさせようとするがチョンドゥに止められ家へ連れ帰される。
執行後、気絶したままチャボンに背負われ家に帰ってきたクァンヒョンだが、夜遅くで医員が見つからず恵民署からインジュを連れてきて治療してもらう。家へ戻されたチニョンはクァンヒョンのところへ行こうとして下男たちに制止されるが、ソンハが話をつけてクァンヒョンの家へ駆けつけ夜通し看護する。
数日後クァンヒョンはチニョンやキベらの看護のおかげでようやく起き上がれるようになった。
ミョンファンらの策略により今回打撃を受けたコ・ジュマンはいよいよ医生選抜制度の改革に乗り出す。部下のシン・ビョンハは既に準備が始まっているので難色を示すが、コ・ジュマンは実力だけでなく患者のための心まで揃った人材が必要だと指示する。
気落ちしているクァンヒョンにキベは「すべて忘れろ。これはすべて生まれつきの運命だからどうしようもない。馬以下の賎民で人医より劣る馬医なのだから...」と慰めるが、本当にどうしようもないのかと再び深く考え込むクァンヒョン...
翌日、恵民署ではカン馬医はようやく意識を取り戻しコ・ジュマンの呼びかけにも反応する。そのことをチニョンから聞いたクァンヒョンは涙ぐんで喜ぶ。
ミョンファンはカン馬医の意識が回復したことに驚いていると、ちょうどその時
クァンヒョンは荷物を整理しようと追い出された司僕寺にやってくる。カン馬医に鍼を打った時一緒にいたチャン馬医とオ馬医はクァンヒョンを見て気まずくなるが、後でこっそり「俺たちはお前のことを擁護したかったが、内医院の医官からタルホの両親はお前を罰することを望んでおり俺たちは罰しないと言われ黙るしかなかった」と打ち明ける。続いて「馬医が人医の領域を脅かしたからだろう。俺たち馬医は無力なのだ」と言われてクァンヒョンは一層虚しくなった。そんなクァンヒョンを呼び止めたのはわざわざ司僕寺までやってきたコ・ジュマンだった。
コ・ジュマンはクァンヒョンに医書を渡して来月行われる恵民署の医生選抜試験を受けろと言う。千字文くらいしか読み書きできないクァンヒョンはためらうが「お前が医生や医員になれないと誰が決めた。馬医だからか?馬医が勉強して人医になってはいけないという法でもあるのか?」とコ・ジュマンは励ます。クァンヒョンは同僚だった馬医やコ・ジュマンが言ったことを思い浮かべて自分と馬医への偏見と差別に対抗することを決意する。
インジュはチニョンの真心を知って恵民署に呼び戻すことにした。医女として認められたことを嬉しそうにするチニョンに対し、インジュは「明日から"お嬢様"とは呼ばないので怒らないで下さい」と断っておくとチニョンは「今後も厳しく扱って下さい」と答える。
クァンヒョンは帰宅してきたチニョンに「私は人医になりたい。一度なってみたい。それがどんなにすごくて素晴らしいことか。私のような奴は本当に夢を叶えてはいけないのか。人医に挑戦しようと思う」と宣言する...
- 放送日
- ○韓国MBCでの放送:2012/11/6
○衛生劇場での初回放送:2013/3/22
○NHK-プレミアムでの放送:2013/9/22
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