8-18-2

人の心臓はこのようにドキドキするんだな..!

司僕寺{サボクシ}の牧場で再会したクァンヒョンとチニョン。クァンヒョンはチニョンが汚れた手や服を洗うのを見ながら、以前王女と一緒だったチニョンが両班のお嬢様やお付きの下女でなく医女だったことに驚く。一方チニョンは牧場の馬医のクァンヒョンがなぜ司僕寺にいるのかと聞くと、清国に献上する馬の治療をした見返りに王様から直々に王命を受けてここの見習い馬医になったのだという。医女だから王様に会ったことがないのでどんな顔だったか知りたいとチニョンは嘘をつくが、「王様はものすごくデカく龍のような目で顎が長くてとても普通の人じゃなかった」とでたらめを言うクァンヒョンに呆れる。そこでクァンヒョンは自分は"ペク・クァンヒョン"だと名乗ると、その名前を聞いて慌ててチニョンはその場を去ってしまう。
司僕寺の中をあちこち見て歩くクァンヒョンは珍しい動物たちを直接目で見ているうちに夢中になりすぎて集合時間に遅れてしまい、新任の責任者チャン・ドシクから晩飯抜きを命じられ皆に笑われる。
クァンヒョンが今日から司僕寺で働いていると聞いた淑徽{スッキ}王女は早速会いに行こうとするが、カク尚宮に会う理由がありませんと止められる。

講義が始まる前から新しく来る医女がどんな子か興味津々な見習い馬医たちは、チニョンが入ってくると"天女が来た"と大騒ぎになる。チニョンは緊張した面持ちで「恵民署{ヘミンソ}の医女カン・ジニョンです」と自己紹介をすると、見習い馬医たちは次々と質問攻めにする。クァンヒョンは女性に対して失礼だと注意するが、チニョンは「歳は19で、廣通{クァントン}橋の近くに住み、決まった相手はいません」と笑顔で質問に答える...

顯宗{ヒョンジョン}の母である大妃{テビ}が散策中に突然倒れ、首医{スイ}*1が治療にあたるが高齢のため手が震えて鍼がうまく打てず、側にいたミョンファンが交代を申し出る。それを見たチョン・ソンジョはミョンファンを首医にさせ三医司{サミサ}(内医院、恵民署、典医監{チョニガム})を掌握しようと考えるが、恐れ多いミョンファンは恵民署のコ・ジュマン先生がいるのではと言うと、奴は老獪だと難色を示す。そのコ・ジュマンは恵民署の庭で子供たちとけんけん遊びをしているが、足を怪我した子に負けるのでさっさと逃げる。
クァンヒョンとチニョンは顔を合わす度に口げんかをしてしまう。その最中に近くで馬が鉄柵に突っ込む事故が起こり、クァンヒョンは馬の、チニョンは乗ってた奴僕の様子を見に行く。馬の怪我は軽傷だったが、首から出血が止まらない奴僕はチニョンが応急処置をする。胸を押さえるよう指示されたクァンヒョンもその様子を見入る。
その後奴僕を恵民署に運んだチニョンは自分が応急処置をしたとインジュに報告する。奴僕の治療を終えたインジュにチニョンが駆け寄りどうなったかと聞くと、あなたの応急処置のおかげで一命を取り留めたと話す。恵民署の外でチニョンを待っていたクァンヒョンはあなたの治療はすごかったと褒めるが、チニョンは「いくら馬医とはいえ人が怪我をしているのに見向きもしないの?その人が奴僕だから?あなたにとっては馬の方が大事なの?」と言ってそそくさと帰ってしまう。
司僕寺に戻ったクァンヒョンは胸を押さえたときのことを思い出して自分の胸に手を当て人の心臓はこんなに動くのかと感心する。

クァンヒョンに会えずにご機嫌ななめだった王女はクァンヒョンに会うための口実に自分の猫を仮病にして司僕寺に連れてくる。クァンヒョンは猫を診てもどこも悪くないので困ってしまう...それを見ながら王女は機嫌を治す。王女はチニョンが医女として司僕寺にいるのを見つけてびっくりし、何をしているのと言われたチニョンはやりとりをクァンヒョンに見られたくないのであたふたとする(クァンヒョンがチニョンを本当に両班のお嬢様だと気づいていないため)。王女がクァンヒョンに恋していることを知ったチニョンは王女にクァンヒョンの様子を毎日報告するよう頼まれ呆れかえる。
夜遅くに牧場で死んだ子羊を抱きかかえるクァンヒョンを見つけたチニョン。母羊が寂しそうにするのを見てクァンヒョンは昼間に見た母親が死んで弱っていた子羊を連れてきて、死んだ子羊の匂いを背中に付け母羊の元へ置くと母羊が舐め始める。それを見て感激したチニョンは母羊に何か食べさせないとと言うクァンヒョンに黒豆がいいと言って取ってくる。そうして二人は一晩中その羊の世話をするのであった...

クァンヒョンは牧場でチニョンが下僕の応急処置をしたときに使っていたノリゲを拾う。チニョンは泥々になった服を見てこれでは家に帰れないと思い帰りに服屋に寄るが、あまりの汚さと臭いで主人から追い払われそうになる。その時店に入ってきた若い男が次々とチニョンのために服を注文していくので、チニョンが不思議に思うとその男はソンハだったのでびっくりする。ソンハは科挙を受けるため上京してきたのだった。ソンハと久しぶりに会ったチニョンは大喜びし買ってもらった服に着替えて一緒に帰っていった。
ノリゲをチニョンに届けようとしていたクァンヒョンはチニョンとソンハが仲良く話しているところを偶然見てしまい結局ノリゲを渡しそびれるが、帰る途中でキベとチャボンに再会する。二人は王女からの下賜品を売って都に家を買い牧場を辞めて馬房{マバン}を開くために引っ越してきたところだった。記念に美味しい物を食べないかとチャボンが誘うので、三人は王様もお忍びで来るほど都で大評判のクッパ店"武橋湯飯{ムギョタンパン}"に行くことにする。
武橋湯飯は今日も大賑わいだがその台所を担っているのは何とクァンヒョンの元師匠オ・ジャンパクだ。クァンヒョンら三人はオ・ジャンパクを交えて名物の海鮮クッパを食べる。
同じ頃チニョンも武橋湯飯にやってきて個室で女将のチュ・イノクとクッパを食べながら話をする。オ・ジャンパクはクァンヒョンに頼まれ別れたままのヨンダルの行方を調べたが全く手がかりがないという...

翌日クァンヒョンはチニョンにノリゲを渡すが、決まった相手はいないって言ってたくせに昨日若い男と話しているのを見たと言うと、チニョンは驚いて内緒にして欲しいと頼む。
都の近くの利川{イチョン}で牛疫が発生し、司僕寺の馬医たちが派遣されることになった。チョン・ソンジョからの報告を受けた顯宗は都に伝染する前に食い止めるようミョンファンに命じる。
利川では牛を1箇所に集めて隔離し、都への道が封鎖される。クァンヒョンとチニョンも残っている牛を探すが見つけた牛は既に疫病に感染していた。しかし斑点ができる症状からただの疫病ではないと感じたクァンヒョンは他の家も調べるが、偶々訪れた家にいた子供が病気の鶏を抱いていたので治療してあげる。治った鶏を持って兄のところへ行った子供が泣き叫ぶので、クァンヒョンとチニョンが兄を診てみると牛と同じように斑点ができており急いで隔離所に連れてくるが他にも同じように運ばれてきた人々がいた...

放送日
○韓国MBCでの放送:2012/10/23
○衛生劇場での初回放送:2013/3/15
○NHK-プレミアムでの放送:2013/8/25

関連ページ

馬医第1話「消せない過去」 馬医第2話「いざ都へ」 馬医第3話「出会いと別れ」 馬医第4話「新しき人生」 馬医第5話「運命の再会」 馬医第6話「命懸けの試練」 馬医第7話「渦巻く妬み」 馬医第8話「ひとときの安らぎ」 馬医第9話「謎の疫病」 馬医第10話「信頼の芽生え」 馬医第11話「波紋を呼ぶ鍼(はり)」 馬医第12話「訪れた転機」 馬医第13話「面影を重ねて」 馬医第14話「絶体絶命」 馬医第15話「医師への第一歩」 馬医第16話「思わぬ告白」 馬医第17話「越えられぬ身分」 馬医第18話「診断の行方」 馬医第19話「窮地 再び」 馬医第20話「心の帆」 馬医第21話「切ない想(おも)い」 馬医第22話「仕組まれた罠(わな)」 馬医第23話「初の外科手術」 馬医第24話「蘇(よみがえ)る過去」 馬医第25話「恩師を襲う病魔」 馬医第26話「驚きの真実」 馬医第27話「果たされた約束」 馬医第28話「執拗(しつよう)な魔の手」 馬医第29話「恩人との再会」 馬医第30話「異国の地で」 馬医第31話「消せぬ恋心」 馬医第32話「意外な結末」 馬医第33話「治療の褒美」 馬医第34話「反撃の始まり」 馬医第35話「驚愕(きょうがく)の外科手術」 馬医第36話「明かされる素性」 馬医第37話「遺志を継いで」 馬医第38話「新たなる敵」 馬医第39話「治療の限界」 馬医第40話「王女の危機」 馬医第41話「忍び寄る陰謀」 馬医第42話「崩れ始めた威光」 馬医第43話「宿命の対決へ」 馬医第44話「非情な真実」 馬医第45話「覚悟の告白」 馬医第46話「父への想(おも)い」 馬医第47話「悲しき終焉(しゅうえん)」 馬医第48話「愛の行方」 馬医第49話「王の主治医」 馬医第50話(最終回)「そして新しき道へ」