馬医第23話「初の外科手術」
頼むから...その人に会わせてくれ!
ミョンファンの計略にまきこまれたクァンヒョンは深夜ウンソに会いに行き、わけも分からないままウンソを弄んだという
王女は大妃に会いに行く途中、クァンヒョンが義禁府の軍官に囲まれて捕えられる姿を見て追いかけようとしたが、カク尚宮と軍官の制止に行くことができずジタバタする。後にカク尚宮にクァンヒョンが綱常罪を犯したという話を聞いた王女は「いやペク医生が私をさし置いてそんなはずがない」と信じなかったが、ウンソがクァンヒョンを治療の目的で会ったことがないという話を聞いて混乱する。「ペク医生が女性を弄んで夜中に女性とこっそりと会っただと?違う。違うのだ。治療のために会ったものではないか」と話した。マ武官がウンソ側から治療を受けなかったと証言したという話をすると、「違う。そんなはずがない。ペク医生はそのような人ではない」として涙をこぼした。これに対し王女はクァンヒョンが本当に綱常罪を犯したのか確信できない状況では到底この事実を受け入れることができないように涙がぽたぽた流した。
これによって恵民署内部の世論がクァンヒョンに向かった非難で沸き立ち、普段彼と格別の仲だったチニョンにまで批難される。これを見守ったソンハは彼女を心配して関わらないことを薦めるが、この話を聞いたチニョンの返事に何も言うことはできなかった。チニョンは「すでに私の心は彼に届いている。あなたにこんなことを言って申し訳ない。それでもあの人に会わせてほしい」とお願いした。ソンハは切実なチニョンの堪え難い表情に複雑な表情となる。
チニョンはミョンファンに内緒でこっそりと義禁府の獄舎にいるクァンヒョンを訪ねる。クァンヒョンは「ここまで何をしに来たのか。ここで誰かに見つかったらどうするんだ。医女様にこんな姿を見せるのは嫌なのに本当に黙って見て男心が分からないのか。俺は大丈夫だから帰ってほしい」と話す。チニョンは「後で私も推鞫場に出て行くわ。そこで私もその日の夜一緒に治療したという証言をするわ」と強い意志を表わした。クァンヒョンは「どうかそうしないで。医女様はこれ以上俺と関わるな。頼む。俺は医女様にこのような姿を見せるのも嫌だし、医女様が俺のために苦境に立たされるのも嫌なんだ」と叫んだ。これに対しチニョンは「この汚名をそのままかぶるの?濡れ衣だわ。これは話にもならない謀略なのよ」というと、クァンヒョンは「濡れ衣じゃない場合は?俺はあえて心に抱いてはならない誰かを心に抱いていたなら、この罪がいつか俺に受けるべき当たり前のことならどうするのか。だから誰かに見られる前に早くここから出て行け」と言ってチニョンを帰そうとする。背を向けたまま自分に向かって冷淡な態度を見せるクァンヒョンの姿にチニョンはクァンヒョンの話が自分へ向かう心だと気付かずクァンヒョンのひどい言葉に心を痛め結局帰ることにした。クァンヒョンはチニョンが去った後「そうだ。俺は本当にそんな罪を犯しました。今も俺はそんな罪を犯しています」と両班であるチニョンを向けた思いを表わす...
インジュはチニョンとソンハを婚姻させてカン・ドジュンの財産を独り占めしようとするミョンファンの計略によりトジュンの本当の子であるクァンヒョンが義禁府の推鞫を避けることができなくなったことを知り、コ・ジュマンに会いに来たミョンファンに「決してあなたの思いのままに...ならないでしょう」と今まで溜まっていた不満をぶちまける。これに慌てたミョンファンにインジュはさらに「全てうまくいったと思うでしょう。トジュン様のすべてを奪ったと。しかしそれは結局あの子にすべて戻されるでしょう。あの子に完全に...」と警告してミョンファンを当惑させる。
チニョンは真実を証言してもらおうとウンソの自宅を訪ねる。ウンソは釈放された後、義父のチョン・ソンジョにより部屋に監禁されていた。兄トゥシクと一緒にチニョンが部屋に入るとウンソは胸の痛みに苦しんでいた。ウンソはトゥシクに「私を助けた人です。家門が重要なことはわかりますが、それを守ろうと罪のない人を犠牲にすることはできません」として証言を翻してほしいと哀願し、ウンソの下女は何者かに脅されて罠に加担したことを話す。
義禁府の推鞫を受けることになったクァンヒョンは罪を自白しろとの追及にあうと無罪を主張するが、どんな病気の治療かと聞かれ、ウンソの胸の病気のことを話せず「治療はしなかった」と答えたので自白したものとみなされ処罰されそうになるが、その時トゥシクが推鞫場に現れて治療を受けたと証言を翻して状況は変わる。結局、初めから再調査が行われることになりクァンヒョンの無罪が明らかになった。
ウンソは
"身体髪膚受之父母"*3を掲げ、外科手術は人をだます巧妙な"詐術"として猛烈に反対する儒生たちの嘆願や班家の女性の体に手をつけることは有り得ないと顯宗に医官を斬首してほしいという上訴が上げる中、恵民署の医官や医生は誰一人コ・ジュマンの外科手術に参加しないと保身を図り、危機に陥ったコ・ジュマンは当惑する。そんな中コ・ジュマン、シン・ビョンハ、インジュ、チニョン、クァンヒョン、テジュ、テマンが手術を準備する。
コ・ジュマンは動物の乳癰を切開したことがあるクァンヒョンに直接手術を任せることにし、クァンヒョンは厳粛な表情で手術を始めた。乳癰がある部位を小さく切開をしたクァンヒョンはインジュとチニョン、そして他の医員の助けを受けてじわじわと乳癰のしこりを除去したが、しばらく出血がひどくなり絶望的な状況になる。慌てて止血をし大きい息を吸い込んだクァンヒョンは乳癰の根元を探し、しこりが見つかるとすぐに乳癰の根元を探して全部除去して縫合まで終えた。
手術後ウンソの容体は安定し、ウンソの脈をとったインジュは明るい顔でウンソの脈が帰ってきていることを知らせた。ウンソが体の中のしこりを除去して再び健康を取り戻せるという知らせを聞いたトゥシクは泣き顔でクァンヒョンの手を握って「この私を許してくれ、この子を助けてくれて本当にありがとう」と感謝する。
クァンヒョンとチニョンは手術が成功したことへの達成感に浸る。
インジュは手術を成功させたクァンヒョンに「渡したい物があるの」と自分の部屋へ呼ぶ。インジュはクァンヒョンにカン・ドジュンの鍼箱を渡して「この鍼箱は亡くなったあなたの父上が残された唯一の遺品なの。だからあなたの物よ」と話してクァンヒョンを衝撃に陥れた。驚いたクァンヒョンは「それはどういうことですか?」と尋ねるとインジュは「今からあなたの悔しく死んだ父親の話をします。でもその前にあなたに一つ尋ねたいことがあります」と話した。もしインジュがクァンヒョンにすべての事実を暴露すれば今まで賤民だったクァンヒョンは両班の身分を取り戻すものの両班のチニョンは奴婢の身分に落ちる懸念があるからだ。インジュは「チニョンはあなたにとってどんな存在なの?」と尋ねてクァンヒョンの心を確認しようとする。
同じ頃、ウンソの世話をしていたチニョンもウンソから「ペク医生はお嬢様にとってどのような存在なのですか?」と尋ねられる。チニョンもクァンヒョンと同様に驚いて言葉を失う...
- 放送日
- ○韓国MBCでの放送:2012/12/17
○衛生劇場での初回放送:2013/4/12
○NHK-プレミアムでの放送:2013/12/8
- このページのURL
- グッジョブ!0