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あ...父親なんですか?

インジュはクァンヒョンにトジュンの唯一の遺品である鍼箱を渡し、「悔しく死んだあなたの父親の話をします」と今まで隠してきた話をすべて告白するつもりだった。しかし突然の父親の話にクァンヒョンは慌てて「誤解があるようです。聞くべき話はありません」と出て行こうとすると、インジュは「ペク・ソック、それはあなたを育ててくれた養父の名前です。あなたはその養父によって島で育った8年前都城で濡れ衣を着せられ、官軍に追われて亡くなりました」と話してクァンヒョンの過去を明らかにした。続いてインジュは「ペク・ソックはあなたの父親ではありません。あなたの父親は別にいます。あなたは奴婢の息子ではなく、あなたの父親は最高名門の家柄の子であり、民のために医員の道を行こうとした人でした」と言ってクァンヒョンを驚かせた。さらに「しかし、その方は卑劣な者たちに濡れ衣を着せられ無念の死を遂げました」と話し、衝撃に包まれたクァンヒョンは我を忘れたまま何も言うことができなかった。それからインジュはソックがクァンヒョンの父親であるカン・ドジュンの息子を生かすために、自分の娘と変えたということ、そしてその娘がチニョンだと打ち明けた。 インジュから自分の出生の秘密を知らされたクァンヒョンは「私の父が誰ですって?医女様と何が変わったのですか?身分が?出生が?今、私はこのとんでもない話を信じろというのですか?」と怒った。衝撃を受けたクァンヒョンは「これ以上とんでもない話は聞きたくない」と語気を荒らげた。するとインジュは「それじゃ漢城府{ハンソンブ}に行って8年前に死んだあなたの父の遺体を誰が引き取ったのか。すべて確認してみてください」と答えた。

寝ていた王女は、何か悪夢を見たように冷や汗を流したまま「ペク医生!」と悲鳴をあげてあわてて寝床から起きカク尚宮を驚かせた。翌日カク尚宮とマ武官に「昨夜寝ていておかしな夢を見た。ペク医生が両班のお坊ちゃまの服を着て私の前に現れた。それも白馬に乗って」と夢の話をする。カク尚宮が「それは王女様が毎日"ペク医生ペク医生"というから白馬を乗って現れたのです。何の意味もない夢です」というと、「そうなのか?ところがペク医生はその夢の中で私を知らないふりをして立ち去った。私を捨てて他の女性のところへ行ってしまった」として可愛く安堵のため息をつく。

ウンソは自分の世話するチニョンにクァンヒョンの話を取り出してチニョンを慌てさせる。ある程度体を回復したウンソは家に帰ることになった。チニョンは「昨晩、私にそのような質問をした理由は何ですか?」と尋ねた。ウンソは「ペク医生にとってお嬢様が特別な意味をもつからです。それはお嬢様も同じ気持ちのようです」と二人の間の愛情を感知したよう率直に打ち明ける。これに対しチニョンは当惑する心を隠せずにいたが、ウンソはチニョンが慌てて誰にも話さないことを明確にしておいて安心をさせ、さらに「お嬢様はいずれ辛い選択をしなければならないかもしれません。お嬢様を育てた養父イ・ミョンファンとペク医生の二人のうちどちらかを選ばなくてはならない時はどうされるのですか?」と尋ねた。ウンソはミョンファンがクァンヒョンを気に入らないと思っていることを知っていたのでそのような質問を投げたのだった。チニョンはまったくウンソの話がどういう意味なのか理解できないという顔をして返事ができなかった。ウンソはその返答を聞いてからさらに話をしますと伝えてチニョンに疑問を抱かせる...

クァンヒョンは漢城府に行って8年前の検視場の記録を見てソックが埋葬されている場所を知り、その遺体を引き取ったのがインジュだったことを知る。結局インジュの言葉はすべて事実だった。そしてソックの墓を訪ねに行き、墓の前で「もう見つからないものと思っていたがこんな近くにあったなんて...」として目頭を赤くする。幼い頃クァンヒョンは矢に打たれたソックのために薬を求めに行っておりソックの最期に会うことができなかった。過ぎた日々を思い出しながらクァンヒョンは「父ちゃん...父ちゃんが本当に俺の父ちゃんではないのか?それじゃ俺はどうすればいいんだ?」と号泣して嗚咽する。
一方ミョンファンは、コ・ジュマンの改革を過激だと考える大妃{テビ}の取り立てにより内医院{ネイウォン}に復帰する。
コ・ジュマンは手をぶるぶる震えながら激しい頭痛で苦しがって「ならぬ。まだならぬ」と独り言を言った。コ・ジュマンはどうにか耐えてみようとありったけの力をふりしぼったが、状態は悪化した。結局、顯宗にしばらく首医{スイ}の座から退くと伝え休養する。

ソックの墓から戻ってきたクァンヒョンはインジュを訪ね「一体何故こういうことが起こったのですか?一体誰が私の父を殺して、医女様と私をこのようにさせたのですか?」と尋ねた。するとインジュは「あの時トジュン様を死に追い込んだ人は最も近い友人...イ・ミョンファン様よ」として「チニョンを引き取りあの子の養父になった人物...イ・ミョンファン様なの」と話してクァンヒョンを衝撃に陥れた。クァンヒョンはミョンファンの悪行により実父と養父が殺されてチニョンと入れ替わったという事実に驚愕を禁じえなかった。ミョンファンが養女に迎えたチニョンを利用してカン・ドジュンの家門まで全部取ろうとしていることを知ったクァンヒョンは驚愕を禁じえなかった。クァンヒョンは怒りでぶるぶる震える手で父親トジュンの遺品である鍼箱を握りしめる。
ソンハはクァンヒョンとウンソのことを再調査している間、ウンソの下女を通じて二人に会うようにした人の容貌と特徴を確認して驚きに耐えなかった。その容貌と特徴からすぐにその人物が自分の父ミョンファンの手下であるチョンドゥの手下だと気づいた。ソンハは「ペク医生に濡れ衣をかぶせたのが私の父だったとは...」と愕然する。

王女はクァンヒョンが自分を捨てて他の女性に行った夢を見たことで心境が穏やかでなく直接ウンソを訪ねる。そしてウンソが気になる王女は「ペク医生とはどんな間柄なのか。ひょっとしてペク医生がそなたを特別に慕っているのか」と問い詰めた。王女がなぜそんなことを聞くのか状況を知らないウンソは慌てたまま返事をできなかった。

インジュから、自分とチニョンをめぐる出生の秘密を全部聞いた後、衝撃を禁じえないまま数日をさまよったクァンヒョンは、その後さらにやつれた顔でチニョンの前に現れた。チニョンは「心配したわ。何日の間全く見かけなかったから」と嬉しさと安堵感をいっぱい表わすが、クァンヒョンは「心配とは何だ?俺は子供か?」と少なくとも表面上はチニョンの前で明るい姿を見せるが、クァンヒョンの顔の片隅には暗い影が漂う。クァンヒョンはしばらくしてチニョンに向かって「それで医女様。俺は医女様に聞きたいことが一つある」とチニョンの養父ミョンファンはどんな人なのかという質問をする。クァンヒョンにとってはミョンファンが父親を殺した敵だが、チニョンにとってミョンファンの存在は官婢に転落した自分を探して育ててくれた恩人であるはずだ。「父は私にとって最も大きな恩人よ」と答えるチニョンにクァンヒョンは苦笑するしかなかった。
クァンヒョンはインジュに自分たちのことはこのまま黙っておいてほしいと頼む。これに対しインジュは「このまま黙っておくことはできません」と反発するが、クァンヒョンは「医女様から全てのものを奪うことはできません。私の手で医女様を官婢に落とすことはできません」と答える。するとインジュは「もしそうなるとどんなものも明らかにすることはできない」として「あなたが誰なのか申し出ないことにはその時トジュン様を誰が死に陥れたのかイ・ミョンファン様と医官イ・ヒョンイクが昭顯世子{ソヒョンセジャ}に何かをしたのか明らかにすることはできないの」と話した。その瞬間クァンヒョンは「たった今"医官イ・ヒョンイク"といいましたか?」と驚き、それを見たインジュは「どうしたの?」と尋ねた。以前クァンヒョンは漢城府にある検視場でソックの死に関する文書を読んで"イ・ヒョンイク"という名前を発見して何か釈然とせずにいた。クァンヒョンはオ・ジャンパクにイ・ヒョンイクという人物を調べてみるよう頼む。

クァンヒョンはコ・ジュマンが恵民署に出てこないので「どこが調子が悪いのではないかと心配だ」というテマンの話を聞く。
そして一人で家にいたコ・ジュマンは再び深刻な痛みに苦しめられて自分の手で鍼を打とうとしたところ意識を失い倒れてしまう。ちょうどコ・ジュマンが心配で家を訪ねたクァンヒョンは"ドスン"とする音に驚いて慌てて走っていくと気絶しているコ・ジュマンを発見した。クァンヒョンはコ・ジュマンの頭から何か分からない液体が出ているのを発見して「骨が...頭の骨が腐っている。これは...これは...首医様!」としながら驚きに耐えなかった...

放送日
○韓国MBCでの放送:2012/12/18
○衛生劇場での初回放送:2013/4/12
○NHK-プレミアムでの放送:2013/12/15

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