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それが...私が下した診断です!!

医官取材*12次の臨床試験の患者が顯宗{ヒョンジョン}だと知ったクァンヒョンとテジュは仰天して一緒にひれ伏す。顯宗がコ・ジュマンに提案したのは臨床試験の患者を王室の者たちにするということであった。前代未聞の事態に恵民署{ヘミンソ}の医女たちをはじめソンハまで驚く。各組の医生たちも担当する患者を知って仰天してひれ伏す。そんな中、淑徽{スッキ}王女はクァンヒョンが自分を担当するかもしれないという希望に膨らみ鏡を見ながら身を整えていたが、王女の担当はクァンヒョンではなくテマンとテソプだったのでがっくりと肩を落とす。顯宗はクァンヒョンが自己紹介すると「そなたが馬医出身の医生か?死んだ人も生き返るほどの優れた鍼術の持ち主か?」と興味を示す。
臨床試験は3日間患者を診察しその3、4日後に提示する処方箋が内医院{ネイウォン}の医官があらかじめ診察して書いておいたものとどの程度一致するかによって評価が下される。テジュは顯宗が自分よりクァンヒョンにより興味を示したことに対し密かに闘志を燃やす。この手で王様を診察するのだと感慨にふけっているクァンヒョンにチニョンは微笑みを浮かべる。

王女を担当することになったテマンは家に帰ってきてイノクに「実は本当に発作を起こすかと思った」と話す。それは高い身分の王女を診察したからではなく、王女の容貌があまりにも美しくて驚いたというテマンの姿にイノクは呆れる。それにもかかわらずテマンは「まるで天から降りてきた天女だった。"お前の名は何だ"と尋ねる声もどんなにきれいだったか。きれい輝く瞳、美しく輝く唇、その美しくて優しい声...」と王女に一目惚れする。
その王女は居所に戻るなり「かんしゃくが起きて生きてられない。ペク医生はどこに行って"豚とイタチ"が来たのか」と不満をぶちまけ、マ武官に「それに比べるとお前の方がずっと好感が持てる」と言い、「3日間ずっとペク医生を見る絶好の機会だったのに」と顔をしかめた...

患者に鍼を打ったインジュはクァンヒョンに対する考えから気を落とす。これを不思議に思ったジニョンはインジュに「首医女様のそういう姿は初めて見ました」と話す。これに対してインジュは「実は私ずいぶん前から探していた子供がいる。私が最も尊敬していた方の子供だが持つべきすべてのものを生まれた時から全て奪われた哀れな子だ。ずっと以前その子が死んだとばかり思っていたが、その子が生きているかもしれない。非常に近いところにいるかもしれない」と打ち明けた。チニョンは「幸いなことではないですか。長い間探していた大切な方の子が見つかるかもしれないというのになぜこのように悲しい気持ちでいっぱいなのですか」と話した。

医学教授のソクチョルはミョンファンの指示で臨床試験でクァンヒョンを苦境に陥れようとし、一応クァンヒョンの競合相手には前首医の子息で3歳のときに鍼を打ったことで知られる天才医生のテジュにしたものの、クァンヒョンはそれなりの医書を調べてそれなりに万全の準備をしていた。これを知ったミョンファンはクァンヒョンが試験に合格するかもしれないという考えに戦々恐々とする。ソクチョルはそんなミョンファンに自分もクァンヒョンが気に入らなかったように言って医生たちが書庫に行った隙に乗じてクァンヒョンの荷物に何かを入れておいて計略を整える。

具合の良くなったウンソは兄トゥシクに連れられ婚家へ戻り、当主であるチョン・ソンジョに挨拶をする。そこへミョンファンがチョン・ソンジョを訪ねにやってくる。内医院の院長が来たと知ったウンソは怪訝な表情になる。

ソンハはぎこちないチニョンに「何の話をしたいか知っている。お前は俺をそのまま弟として考えているということではないか」と話してチニョンを当惑させた。先立ってソンハはチニョンに姉ではなく女性として好きだと告白していた。続きソンハはチニョンに「一つだけ尋ねよう。お前がこういうことはもしかしてペク医生のためなのか?」と尋ねるとチニョンは「何のこと?」と強く否定した。しかしソンハは「俺の目には見えるお前の心がお前の目に見えないようだ。ところがチニョン、それはいけないことだ。お前が違うと言っても、その人はそう思っていない。結局二人とも傷つけることだろう」と言ってチニョンを混乱させる。

いよいよ診断書を提示する前日の夜、コ・ジュマンは臨床試験を準備しているクァンヒョンにうまくやっているのかと尋ねた。これに対してクァンヒョンは「どんどん馬医の癖が出ます」と悩みを吐露した。するとコ・ジュマンは「それは普通の人医にはないすばらしい財産だ。あの牛疫の時も馬医の知識でお前が人々を生かしたではないか。馬医であり人医としてお前の考えを尊重しろ」とクァンヒョンを励ます。するとクァンヒョンは「それでも殿下の体をどのように動物の体と比較するのですか」と言うとコ・ジュマンは「殿下の体も我々と同じだ。馬医としての大切な知識を恥じてはいけない」と言って励ます。

いよいよ最終の解答書を提出する瞬間が近づいてきた。テジュは皆の予想どおり模範的な解答を出す。ところがその瞬間クァンヒョンの荷物から内医院{ネイウォン}の診断記録が見つかり不正を犯したと誤解を受ける。しかしクァンヒョンは不正を犯さなかったと主張し「殿下の病名を書き出すことができませんでした」と実際に白書を提出して皆を驚かせた。続いて「その病気はどのような医書にもありません。殿下の胆嚢内に石ができたようです。人の身体に熱が長く鬱結すれば石ができます」と説明する。引き続きクァンヒョンは「石が尿を通じて出たりするので腎臓に石ができるのは人々も知っています。しかし胆嚢にも石ができるとはどの医書にも書いてありません。牛や豚には牛黄と猪黄というのがあります。便が灰色に変わって肩とわき腹に痛みを感じるのは牛のように人も石が生じることがあるということです。殿下の症状を推量するとその可能性があります」と話した。さらにクァンヒョンは「でたらめに聞こえると思います。人の身体は動物と違って開けてみることができないのでそれが分からないこともあります。しかし胆嚢に石ができることもあります。殿下の病気がそれと同じでしたら早急に治療しなければなりません。遅れれば内癰{ネオン}*2にかかることがあります」と警告した。これに対し顯宗は失望した表情になった。クァンヒョンが不満に思うミョンファンはこれ幸いと激しく怒って殿下を侮辱したとクァンヒョンを連れ出すよう命じる。連れ出されるクァンヒョンはそれでも最後まで自分の意見を曲げなかった。

クァンヒョンの去就問題を巡って緊急に三医司{サミサ}会議が開かれコ・ジュマンはこれに反対するが一人では力不足だった。宮殿から追い出されて家に帰されたクァンヒョンは急いでチニョンに会って会議がどのように進行しているか尋ねた。これに対してチニョンはクァンヒョンの医生資格剥奪の措置を議論しているという事実を率直に話すとクァンヒョンは「恵民署から俺を追い出すのか?」と衝撃に包まれる...

放送日
○韓国MBCでの放送:2012/11/27
○衛生劇場での初回放送:2013/4/4
○NHK-プレミアムでの放送:2013/11/3

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